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ミッションOH
じっとりジトシト・・・の梅雨らしい雨降りの敦賀です。


ミッションOHのご依頼で。。。
ミッションはかなり略した用語ですから、正確には マニュアルチェンジトランスミッション なのかな。
OHはオーバーホールの略で、分解整備ということです。

全てのギアでが入りにくい状況で
4速は変速時に ガリガリッ とギア鳴りがしてました。

2速、3速のギア鳴り症状は多いですが、4速がギア鳴りするのは珍しい症状です。
これは、4速へはシフトダウンすることがなく、(5速ミッションなど例外は除く)
回転差がほとんど無いシフトアップのみなので、シンクロナイザーリングというギアの回転を止めてギアを入りやすくする部品の消耗が少ないためです。
一方、2速、3速は回転差のあるシフトダウンを常用するので、消耗が早くきてギア鳴りするわけです。

よって、OHの際はシンクロナイザーリングを交換するとギア鳴りがなくなることが多いです。
なので、回転を合わせたり、ダブルクラッチを踏むことは、トランスミッションには優しい運転方法ということになります。
(クラッチ系統は消耗が早くなるということも言えますが)

さて
分解してみると

mt4.jpg


4速ギアのシンクロナイザーリングが当る摺動面が表層剥離。

ギアごと交換です。



原因はいろいろ考えられます。
ギア自体の寿命、ギアの製品不良
シンクロナイザーリングの不良
ベアリングやクリアランス異常
オイルの選定ミス、
運転方法などなど。
どれかひとつの場合もあれば、複合的かもしれません。

今回の場合は過去に分解した形跡があり、
取り付けられていた(過去に交換された)シンクロナイザーリングは、あまりいいものでは無いなといった印象です。
表層剥離している部分とシンクロナイザーリングと接触する摺動面の角度や精度がキッチリしてなくて
一部分だけで摩擦が起こり、そこに負担が集中して、そこから徐々に剥離が進んだのかなと。
2速ギアも4速ギアより少しマシでしたが、部分的に剥離しかけてましたので、2速ギアも交換。
もちろん、シンクロナイザーリングも全て交換です。

シンクロナイザーリングはアフターパーツでいろいろ発売されてますが、
新品ならどれでもいいわけではなく、どれを選択して組み付けるかは大切なことだと思います。


ちょっと難しい話でしたっ。








クラシックミニ 再生  ブルーウイング
2016/07/03(Sun) | クルマ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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