
4ポッドブレーキキャリパー分解の図
レースやサーキット走行をする車輌にはよく取り付けられる4ポッドキャリパー
見てのとおり4つのピストンがあるから4ポッド。
このキャリパーは分割式で6本のボルトで組立られているのがわかる。
ボルトが多ければいいというものではないけど、分解したものを見ると
これくらいのボルトの太さと数が妥当な感じです。
しいていえば、ブレーキパッド開口部に、もう1本追加してもいいんじゃないの?と思ったりもする。
ま、パッド交換の際に面倒だけど。。。
なぜこのボルトが大事かというと、ブレーキを踏んでピストンを押し出す力が働くのですが
その力に対して、当然ながら反作用の力も働くわけです。
作用があれば反作用があるのは理科の時間に習いましたね。
その反作用の力はピストンと逆の力、すなわちキャリパーを押し広げようとする力になります。
それを受け止めるのがこのボルトなわけですね。
このボルトが細かったり、数が少なかったり、素材が弱かったりすると
ブレーキを踏んだ時のピストンを押す力が弱くなる。
ということは、効きが悪くなったり、ブレーキタッチがカッチリしない感じになったりする。
なので、分割ではなくモノブロック(一体式)のキャリパーも存在する。
一体のまま削り出して作るので、製作過程が複雑になり高価なんだけど。
純正のブレーキキャリパーは鋳鉄製で重い。コイツはアルミニウム合金(ジュラルミン)製で
非常に軽量にできており、放熱性もよいのでフェードやベーパーロック現象にも強い。
もちろんブレーキの効きも向上します。
オーバーホールのスパンは短いような感じがしますが、それを差し引いても有用なパーツだと思います。
ちょっと難しい話でした。
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