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4ポッドブレーキ
brake.jpg



4ポッドブレーキキャリパー分解の図





レースやサーキット走行をする車輌にはよく取り付けられる4ポッドキャリパー

見てのとおり4つのピストンがあるから4ポッド。

このキャリパーは分割式で6本のボルトで組立られているのがわかる。

ボルトが多ければいいというものではないけど、分解したものを見ると

これくらいのボルトの太さと数が妥当な感じです。

しいていえば、ブレーキパッド開口部に、もう1本追加してもいいんじゃないの?と思ったりもする。

ま、パッド交換の際に面倒だけど。。。

なぜこのボルトが大事かというと、ブレーキを踏んでピストンを押し出す力が働くのですが

その力に対して、当然ながら反作用の力も働くわけです。

作用があれば反作用があるのは理科の時間に習いましたね。

その反作用の力はピストンと逆の力、すなわちキャリパーを押し広げようとする力になります。

それを受け止めるのがこのボルトなわけですね。

このボルトが細かったり、数が少なかったり、素材が弱かったりすると

ブレーキを踏んだ時のピストンを押す力が弱くなる。

ということは、効きが悪くなったり、ブレーキタッチがカッチリしない感じになったりする。

なので、分割ではなくモノブロック(一体式)のキャリパーも存在する。

一体のまま削り出して作るので、製作過程が複雑になり高価なんだけど。


純正のブレーキキャリパーは鋳鉄製で重い。コイツはアルミニウム合金(ジュラルミン)製で

非常に軽量にできており、放熱性もよいのでフェードやベーパーロック現象にも強い。

もちろんブレーキの効きも向上します。

オーバーホールのスパンは短いような感じがしますが、それを差し引いても有用なパーツだと思います。



ちょっと難しい話でした。







2011/12/22(Thu) | クルマ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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